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万物流転、諸行無常ー

 古今東西、この世のあらゆる物事は変化し続けてやみません。日本社会は戦後70年を経て転換期にあり、戦後の社会を支えた様々な制度、仕組み、価値観、組織体もまた変化にさらされています。一方で人間には安定を求め変化を嫌う性質があり、日本の現状は、個人や組織体、社会全体が変わらなければならないけれど変われない「変われない病」に罹っているように感じられます。

 2020年のコロナ禍は、変化に迫られていることを感じつつも変わることを拒んできた個人、組織、そして社会に、環境は変化し、その変化に向き合うことを迫ったようにも思われます。

積み上げてきた何かがあればこそ、その「何か」とは別の「何か」を積み上げるためにゼロに戻ることは容易ではない。それは40歳を過ぎ、自分をゼロリセットする必要性を感じて都会での快適な勤め人生活をゼロリセットして地方で組織から独立した暮らしを始めた私自身の実感です。

都会・組織人生活からの離脱を経て5年。都会と地方、組織人と個人、情報サービスとモノづくり、能力・スキルと人間味ー離脱後に直面したさまざまな”違い”が理解できなかったことから来た戸惑いと苛立ちは、”違う”からこそ得られる気づき、学びに出会う愉しみに変わりました。登った山は降りねば次の山には登れない。わき目を振らずに頂上を目指す勢いも悪くはないけれど、足元や眼前に広がる景色が変わりゆくことを愉しみながら山を降りるのも悪くはない。

積み上げてきた何か、登った山があればこそ、その何か、その山と違う何か、山を目指すことは難しい。けれども環境の変化の中で積み上げてきた「何か」、登った山から離れなけばならないと感じるなら、不安の中にいるよりは動き出せばいい。動けば何かが変わっていく。このホームページは、知的財産/事業創造支援の専門職であり、親であり、持続可能な生態系の利用を可能とする技術の事業化に挑む大学発ベンチャー企業のメンバーでもある私が、そのどれとも関係するようで関係しない個人として、個人、組織、社会が変化と向き合うことをに資する活動に関するサイトです。

「転石」とは、「転がる石に苔むさず」に由来し、個人、組織、社会が絶えざる変化から目をそむけることなく変化を受け止め、変化に対応することを目指します。

こちら↓は、何か書きたいとき、自分のために書くブログ。

https://slow-down-up.hatenablog.com/

 

写真提供:鳥山正博氏

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