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転石
~転がる石に苔むさず~

組織レベルでの環境適応 探査
動的定常経営 cons.
生態学の研究によれば、資源が豊富に存在する、いわば「未開拓な地」では増殖速度の高い生物群集が利用しやすい資源を素早く獲得し、その系を優占できると考えられています。一方、利用しやすい資源が減少してくると、利用しがたい資源を効率よく利用し増殖速度が低い生物群集が優占種となり、その系は全体として生物や資源の量の増減がほとんど見られない動的平衡(いわゆる定常状態)に達すると考えられています。
「転石」では、現在の日本を含む先進国は、規模拡大・成長率の高さを誇る集団が優占した「未開拓」な状態から定常状態に達する移行期にあると考え、規模拡大や成長を重視する企業経営に代わり、規模的には定常状態でありながら環境変動に対応した「動き」のある「動的定常」を保って存続する企業経営を探求します。
個人レベルでの環境適応 探査
ふくぎょうの手引き
【副業(ふくぎょう)】本業の傍らにする仕事
【複業(ふくぎょう)】複数の生業を持つこと
複数の業に携わることは、複数の評価軸や多様な価値観に触れて自らの思考体系や技能を豊かにし、対応力や許容力を寛容するとともに各人が強みを発揮できる場に出会える柔構造のセーフティーネットを持つ「複線社会」を拓くことにつながると考えます。「転石」は、「本業とは別の業」を、多様な価値観や世界に触れてしなやかで幸せな人生を拓く「福業」と位置づけます。
「転石」は、「複数の業」に従事してキャリアや収入源を複数にしようとすることを「複線化」と称し、複線化を図る人やふくぎょうを営む人々に成長の機会と組織形成のメリットとを提供することを通じ、複線社会の実現を目指します。
「ふくぎょうの手引き」では、「自ら助くる者を助く」を理念とし、複数のふくぎょう人が互いの得意分野や専門性を活かして助け合い、学び合う仕組みを構築・実現する活動を行うこととし、「転石 ビジネスサークル」を運営しています。



生態系に関する活動
里山再生in大分
私には大分県に先祖から受け継いだ山林田畑があります。その土地は、祖母と曾祖母とが里山の暮らし、景色を守った私のふるさとです。物心ついたころから長い休暇の度に帰省していた私のふるさとは、帰省の度に荒廃し、祖母が不在となったこの20年近くは人を寄せ付けない荒ぶる土地に変じつつあります。
大分のこの里山は1000年にわたって私の祖先の生活を支え、「人類を構成する最小単位である家族」一つを養うことができる基盤でした。私のふるさとに限らず日本の里山は、人間が地球生態系の中で種を存続させ文化を育むことを可能とした、人類にとっての欠くことができない生存基盤でした。その里山が戦後70年を経て崩壊しているということは、日本という国土で人類が生存するための基盤が崩壊することであるとの危機感を持っています。
大阪で生まれ育った私には里山を再生する知識もスキルもありませんが、大分のこの土地をわが生涯にわたって、もう一度、一家族を養いうる状態に戻したいとの思いに基づく活動です。
写真提供:鳥山正博氏
調査研究活動
企業が動的定常を保って存続するためには、多様な事業環境に適合するよう工夫された独自性が模倣されて過当競争を招くことがないようにする必要があると考えます。似たようなビジネスが乱立して過当競争に陥ることを防いで多様なビジネスが共存共栄するための施策や戦略について探究します。現在、独自性模倣を防止する一手段として、知的財産制度の可能性や問題点を中心にした探究を行っています(知的財産制度研究)。
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